iStockで挫折する原因 その4
(NexyzBB版ブログ 3月2日から転載)
かつて自分も通った道。イラストをアップロードしてもなかなか売れず、「なんで売れないんだよ…」という困惑が諦めにつながる原因に…
では、その要因は何か?それは「ニッチなジャンル(モチーフ)は売れる!」の罠。
たまにフォトグラファーの人たちが「売れ筋のジャンルは画像が沢山あって競争率激しいからもう売れない! ニッチなジャンルを見つけてそこを攻めた方がいい!」というのを見ますが経験上ニッチでも売れないものは売れない…
私の得意…というか比較的描いていて楽しいのはロボットなどのメカ系なのですが…これが売れない!(全く売れないというわけではないのですが、思い出したようにたまにしか売れません…)
ストックでイラストを始めた頃、イラストだけ軽く見渡してロボイラスト(リアルロボット系)が少なく、あってもオモチャのようなデザインか産業ロボットのイラストばかりだったので「これはニッチだからイケる!」と思い大量にアップしましたが…惨敗しました。
これは「挫折する原因 その2」で説明した「需要と供給のマッチング」に合わなかった例ですね。そもそもリアルロボットの需要はなかったと(泣)…ニッチな作品で需要に合えば、宝くじ当選と同等の意味を持ちますからね…
しかし、需要がないから止めるというのも間違いだと思います。時代によって流行り廃りがあるのでいつか自分のスタイルでデザインしたものにニーズが出てくるかもしれません。(自分の作品もそうなるよう祈ってます!)
最初にあげたフォトグラファーの「売れ筋のジャンルは画像が沢山あって競争率激しい」はある意味正解ですが、コンスタントに動き(需要)のあるのも事実です。
ダウンロードする側から見れば、クリスマス、ハロウィン、バレンタインデーなどのメジャーなイベント系は毎年必ず需要があります。去年使った素材をまた使うことはなく、またクライアントが複数いる場合は素材が重なったりしないよう配慮します。なので沢山あっても消費が激しいジャンルはニッチなジャンルよりかは可能性があると言えます。
ただ、メジャーなイラストでも奇を衒いすぎるとニッチになってしまいます。例えばサンタに悪い容貌や仕草にしたりとかがそうなります。面白いですが商業的に考えるとNGになります。このようなイラストは完成度が高くても使い勝手が悪いイラストになります。
まず、万人受けすること。完成度が高く使い勝手の良いこと。シチュエーションやキャラ物なら表情のバリエーション、ポーズのバリエーションがあるものが好まれます。