下描きが無いときの裏技
(NexyzBB版ブログ 2月18日から転載)
さて前回、下描き(ラフスケッチ)が無くイラレで直接描いたイラストはパーツの制作過程を説明したものをアップすればいいと描きましたが、それでも審査を通さないモノがあります。それは上記の画像のようなキャラクター性の強いイラストです。
iStockは著作権に対して非常に厳格です。たとえコントリビューター本人のオリジナル作品でもアニメや漫画を知らない人(審査員)から見るとこのイラストもどこかのアニメや漫画からパクって…模写・トレスしてきたものに見えてしまいます。
下描きが無いとなおさら疑われます。テキストで説明しても納得してもらえない場合もあります。ではどうするか?
逆転の発想。私は完成したイラストをモニターに表示したものを製図用ペン(SAKURA MICRON PIGUMA 0.1もしくは0.05)でトレーシングペーパーに軽く写し、さらに机上でラフスケッチ感を描き加えます。空いている部分にさらに目などのパーツを複数描いてあるとラフ感が増します。
(プリントアウトしてトレースしても良いのですが、これだけのためにインクがもったいない…)
この方法は良いか悪いかで言えば、あまり大ぴらに言えないグレーゾーンです。審査の人たちにはあまり知られたく無い気持ちもあります。しかし審査の人たちは「複雑なイラストなんだから必ずラフスケッチはあるもの」という固定観念があります。ラフスケッチ無しでいきなりイラストを描くということが信じられないんでしょう。
ちなみにこのイラストはアップしてから掲載するまで確か一週間くらいだったと記憶しています。