オブリーク・ホルダーを自作してみる
●材料は簡単に手に入るもので
では、オブリーク・フォルダーを作ってみましょう。
昨日ホームセンターへ行ったら1個どれでも30円の端材の中にちょうど良い感じの丸棒があったので買ってきました。

大きさは直径15mmの長さ157mm
使用する材料はこちら。

用意するのは目玉クリップとトラスネジ
目玉クリップは口幅39mmのものとネジは太さM5長さ12mmのステン トラス タッピング。
カッターなどを使い丸棒に目玉クリップの持ち手の丸い部分に合わせた大きさで平に削ります。(だいたい端から17mm)
その平に削った部分の中央に錐(きり)などで下穴をあけます。(直接ネジをねじこむと丸棒が割れる恐れがあるため)
できたらクリップの穴にネジを入れてドライバーで丸棒に取り付けたら出来上がりです。

このような感じになります。
試しにペンを装着してみます。

なかなかイメージ通りにできました
このままでも木材の風合いがあっていいのですが塗装した方が耐久性が増すので塗装します。
あとエッジが気になるのでヤスリで軽くエッジを落として角をアール(丸く)にします。
塗料は前回ツーバイ材に使ったステイン塗料のダークオークが残っているのでそちらを使います。

うーん、いいんじゃないでしょうか
あえてデメリットを言えば、クリップの大きさだけかさばった感じがすることでしょうか。
まぁペンケースには入らないでしょうね。(笑)
見た目ペン2本分+クリップが付いて重く見えますが使用した丸棒が比較的軽い木材のだったのと画像で使用しているペンホルダーが軽いため、そんなに重く感じません。

ま、こんなものでしょう
メリットを言えば人にはそれぞれ「持ち癖」があるのでそれに合わせてペン先の角度を変えられることです。
カッパープレート体は50〜55度の傾きのある書体なのでオブリーク・ホルダーはそれに合わせてペン先が斜めに固定されてます。
まぁ万人が固定された角度に合わせられるわけがないので角度を変えられるというのはそれだけで利点になるでしょう。
あとクリップを右に傾けて取り付けると左利き用になります。

左で持つとこんな感じです。(ちなみにわたしは右利きなのでこの状態での試し書きはしてません)
あ、でも考えてみたら左利きの人はこれ使わずに普通のペン自体をそのまま持てば50度の傾きで書けるのか……
これは意味のない蛇足でした……
さてクリップで挟むだけの構造なので「つけペン」だけでなく他のペンも使用できます。
例えば万年筆も挟めるので柔らかいペン先の線に強弱のつけられる万年筆ならカッパープレート体の作業が捗るのではないでしょうか。

パイロットの万年筆kakunoをつけてみました
試しにkakunoを付けてみましたがkakunoはペン先が硬いので線に強弱はつけられません。
強弱のつけられる万年筆はパイロットのELABOでしょうか。
私は使ったことありませんが、軽いタッチで「とめ」「はね」「はらい」が美しく書けるとメーカーのホームページで宣伝してます。

パラレルペンを付けてみるとこんな感じ
パラレルペンは書く時の角度が結構シビアなのでこの手作りオブリーク・フォルダーに付けた方が書きやすい?かな?
と、まぁ長々と書きつづってきましたが……手作りオブリーク・フォルダーという名称、少々長いのでクリップフォルダーって命名……ああそれだと板にクリップの付いた紙挟むやつになってしまいますね(笑)……ではオブクリップ・フォルダーなんてどうでしょう?(相変わらずネーミングセンスなさすぎ!)
今回の制作費用は丸棒を買った30円だけと安く仕上がりました。クリップとネジと塗料は家にあったものばかりなので。
それではまた。